パスパラメータと数値の検証¶
クエリパラメータに対してQuery
でより多くのバリデーションとメタデータを宣言できるのと同じように、パスパラメータに対してもPath
で同じ種類のバリデーションとメタデータを宣言することができます。
Pathのインポート¶
まず初めに、fastapi
からPath
をインポートします:
from typing import Union
from fastapi import FastAPI, Path, Query
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(
item_id: int = Path(title="The ID of the item to get"),
q: Union[str, None] = Query(default=None, alias="item-query"),
):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
メタデータの宣言¶
パラメータはQuery
と同じものを宣言することができます。
例えば、パスパラメータitem_id
に対してtitle
のメタデータを宣言するには以下のようにします:
from typing import Union
from fastapi import FastAPI, Path, Query
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(
item_id: int = Path(title="The ID of the item to get"),
q: Union[str, None] = Query(default=None, alias="item-query"),
):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
備考
パスの一部でなければならないので、パスパラメータは常に必須です。
そのため、...
を使用して必須と示す必要があります。
それでも、None
で宣言しても、デフォルト値を設定しても、何の影響もなく、常に必要とされていることに変わりはありません。
必要に応じてパラメータを並び替える¶
クエリパラメータq
を必須のstr
として宣言したいとしましょう。
また、このパラメータには何も宣言する必要がないので、Query
を使う必要はありません。
しかし、パスパラメータitem_id
のためにPath
を使用する必要があります。
Pythonは「デフォルト」を持たない値の前に「デフォルト」を持つ値を置くことができません。
しかし、それらを並び替えることができ、デフォルト値を持たない値(クエリパラメータq
)を最初に持つことができます。
FastAPIでは関係ありません。パラメータは名前、型、デフォルトの宣言(Query
、Path
など)で検出され、順番は気にしません。
そのため、以下のように関数を宣言することができます:
from fastapi import FastAPI, Path
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(q: str, item_id: int = Path(title="The ID of the item to get")):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
必要に応じてパラメータを並び替えるトリック¶
クエリパラメータq
をQuery
やデフォルト値なしで宣言し、パスパラメータitem_id
をPath
を用いて宣言し、それらを別の順番に並びたい場合、Pythonには少し特殊な構文が用意されています。
関数の最初のパラメータとして*
を渡します。
Pythonはその*
で何かをすることはありませんが、それ以降のすべてのパラメータがキーワード引数(キーと値のペア)として呼ばれるべきものであると知っているでしょう。それはkwargs
としても知られています。たとえデフォルト値がなくても。
from fastapi import FastAPI, Path
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(*, item_id: int = Path(title="The ID of the item to get"), q: str):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
数値の検証: 以上¶
Query
とPath
(、そして後述する他のもの)を用いて、文字列の制約を宣言することができますが、数値の制約も同様に宣言できます。
ここで、ge=1
の場合、item_id
は1
「より大きいg
か、同じe
」整数でなれけばなりません。
from fastapi import FastAPI, Path
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(
*, item_id: int = Path(title="The ID of the item to get", ge=1), q: str
):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
数値の検証: より大きいと小なりイコール¶
以下も同様です:
gt
: より大きい(g
reatert
han)le
: 小なりイコール(l
ess than ore
qual)
from fastapi import FastAPI, Path
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(
*,
item_id: int = Path(title="The ID of the item to get", gt=0, le=1000),
q: str,
):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
数値の検証: 浮動小数点、 大なり小なり¶
数値のバリデーションはfloat
の値に対しても有効です。
ここで重要になってくるのはgt
だけでなくge
も宣言できることです。これと同様に、例えば、値が1
より小さくても0
より大きくなければならないことを要求することができます。
したがって、0.5
は有効な値ですが、0.0
や0
はそうではありません。
これはlt
も同じです。
from fastapi import FastAPI, Path, Query
app = FastAPI()
@app.get("/items/{item_id}")
async def read_items(
*,
item_id: int = Path(title="The ID of the item to get", ge=0, le=1000),
q: str,
size: float = Query(gt=0, lt=10.5),
):
results = {"item_id": item_id}
if q:
results.update({"q": q})
return results
まとめ¶
Query
とPath
(そしてまだ見たことない他のもの)では、クエリパラメータと文字列の検証と同じようにメタデータと文字列の検証を宣言することができます。
また、数値のバリデーションを宣言することもできます:
gt
: より大きい(g
reatert
han)ge
: 以上(g
reater than ore
qual)lt
: より小さい(l
esst
han)le
: 以下(l
ess than ore
qual)
情報
Query
、Path
などは後に共通のParam
クラスのサブクラスを見ることになります。(使う必要はありません)
そして、それらすべては、これまで見てきた追加のバリデーションとメタデータと同じパラメータを共有しています。
技術詳細
fastapi
からQuery
、Path
などをインポートすると、これらは実際には関数です。
呼び出されると、同じ名前のクラスのインスタンスを返します。
そのため、関数であるQuery
をインポートし、それを呼び出すと、Query
という名前のクラスのインスタンスが返されます。
これらの関数は(クラスを直接使うのではなく)エディタが型についてエラーとしないようにするために存在します。
この方法によって、これらのエラーを無視するための設定を追加することなく、通常のエディタやコーディングツールを使用することができます。